学術変革領域研究(A)「実世界の奥深い質感情報の分析と生成」

深奥質感

ニュース

2020.1.28
キックオフシンポジウム(オンライン)を開催しました(録画データ閲覧申し込みはこちらから)
2019.1.19
第1回領域班会議(オンライン)を開催します

研究背景

質感は事物や事象の物性、材質、状態、さらには感性的価値を推定する人間の能力であり、リアリティの認識にも密接に関わる。情報科学および神経科学にとっての重要な研究テーマであり、産業界からの注目も高い。質感の本質的理解には、感覚器が捉えた入力情報を質感属性変数や質感カテゴリーの言語ラベルに結びつけるような表層的な質感情報処理だけでなく、その背景にある深奥質感と呼ぶべき処理階層を理解する必要がある。我々が想定する深奥質感処理とは以下のようなものである。

  1. 質感情報から事物の多面的な生態学的意味や価値を計算する過程。身体内部に情動的な反応を誘発する過程も含む。
  2. 質感と他の感覚属性の統合により外界モデルを脳内に構築することによって、行動の結果を事前に予測し、適切な行動選択をするような過程。
  3. 質感情報処理が、処理の主体である人間の個性(たとえば年齢、脳機能障害、文化背景、経験)によって影響される過程。
  4. 実際の事物を出発点として、五感でとられた感覚情報の処理を介してリアルとフェイクを見極める過程。

研究体制

計画研究

人間の深奥質感処理を脳認知科学的に解明し、革新的な質感技術を開発することを目指す。人間にリアルな深奥質感を体験させる感覚情報の本質を理解し、深奥質感を認識する機械認識技術や深奥質感を思いのままに制御するメディア技術を開発し、質感科学をアートに接続する。計画研究では3つの研究項目を立て深奥質感の謎に迫る。

  1. A01項目「質感機械認識」:コンピュータビジョンの立場から、現在実現されていない人間の奥深い質感認識を機械で実現し、本物と偽物に関する深奥質感認識を分析する。
  2. B01項目「質感生体認識」:認知神経科学の立場から、人間の深奥質感の情報処理の多様な側面を解明すると共に臨床現場で役立てる。
  3. C01項目「質感生成」:拡張現実およびメディアアートの立場から、現実と区別がつかない、または現実を超える質感を実現する。

公募研究

研究アプローチの違いによって二つの研究項目を設け、それぞれ15件程度募集する。

  1. D01「深奥質感の情報科学・情報工学」
  2. D02「深奥質感の認知科学・脳神経科学」

計画研究のテーマを補強するような研究、計画研究間の連携を補強するような研究、計画研究でカバーできないテーマを補完するような研究を求める。具体的な研究については近日発表する。

目指す成果

お問合せ先

深奥質感 事務局:
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