D01-5 肌と肌が合うときの特異的な接触現象が生む心地よい触感の解明
岡本 正吾
東京都立大学
肌と肌が触れあうときの,あの触り心地の良さは何だろうか?この研究は,その疑問に答えようとするものです.一体,どのような条件が揃った時に肌が心地よく感じられるのかを,摩擦および硬さを初めとする接触現象と機械特性の計測と,官能評価実験を駆使して調査します.この研究には一つの大きな仮説があります.それは,肌に触れるときの心地よさは,肌と肌の相性によって決まるということです.ある肌と別の肌の機械的な相性によって,特異的に触り心地が良くなるのではないかと考え,その仮説を検証します.この研究成果は,私たちの素朴な疑問に答えるだけでなく,人工肌の設計や触り心地の良い製品の開発に活かされるものと考えています.