D02-14 ⽬視できない末梢静脈⾎管路を選定する熟練看護師の触診技術の解明
渡邉 順子
静岡県立大学 看護学部
採血や点滴など静脈に針を刺す末梢静脈穿刺は、看護師が日常的に実施する手技であるが、その技能は属人的で個人差が大きく、穿刺の失敗は、患者に身体的苦痛のみならず、穿刺跡が違法薬物使用の誤解を招くなどの精神的苦痛も与えかねない。そこで本研究では、点滴導入時の末梢静脈穿刺の際に、熟練看護師が目視できない穿刺困難な静脈を触診する動作について、指の接触時の力および位置(姿勢)を計測し、探り当てた静脈を超音波画像で測定し、静脈触知の妥当性を評価する。看護師へのインタビュー調査も併用し、穿刺困難な静脈の触診技術を数値的に解明する。本研究の成果は、将来的に静脈触診技術の効率的な教授方法の開発につなげる。