D02-20 自閉スペクトラム症児の感覚処理特性評価研究から探る深奥質感認識個人差の解明
熊﨑 博一
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 未来メンタルヘルス学分野
自閉スペクトラム症(ASD)児のほとんどは、感覚過敏や感覚鈍麻といった感覚処理の特異性を示すことが明らかになっており、背景には質感認識における特異性の存在が推測できる。同一の感覚入力であっても、ASD児内で個人によって快不快は多様であり、感覚入力から受ける情動には個人差があることが明らかになっており、背景には質感認識における多様性の存在が推測できる。本研究では視覚入力刺激と刺激提示後の情動の関係から、ASD児の深奥質感認識の個人差に影響する因子を同定する。深奥質感認識の特異性・多様性があるASD児を対象とすることで、深奥質感認識の個人差の仕組みを解明することが目的となる。