D02-12 色素濃度による色度変化と色覚特性の関係:分光計算と画像解析
鯉田 孝和
豊橋技術科学大学
物体表面で色はどのように分布しているのだろうか?一様にみえる物体であっても色は分布しており、その分布は概して明度と彩度方向に広がっており、色相変化は少ないと考えられてきた。しかし、透明性をもつ物体に注目すると、色相方向に独特の分布を持つことが分かってきた。本研究では、色相変化をもたらす光学現象について画像計測と分光測定を通じてその理論的背景を明らかにする。ここで挙げる理論とは色素濃度による色度変化であり、分光シミュレーションによって再現性を確かめる。さらに再現した色グラデーションを画像として観察することで、どのような色や質感がもたらされるのか心理評価を行い、色相変化のインパクトを評価する。